ぐんま探検 第4回「群馬のソウルフード ~焼きまんじゅう~」
「かかあ天下」といえば群馬の女性の代名詞。
女性強し!と、思われがちなこの言葉、実は日本の近代化のために
尽くした「働き者」の女性から生まれた言葉なのです。群馬の養蚕業
を支えた女性が好んで食べた「焼きまんじゅう」。
群馬県各地で親しまれ続ける、まさに「群馬のソウルフード」。
群馬に来たら、いや、これを食べに群馬へ行こう!!
「焼きまんじゅう」はこうして広まった!
良質な小麦の産地、群馬県。
日本三大うどんの「水沢」を代表する、うどんや饅頭などを
好んで食べる食文化がありました。
世界遺産の候補にあがっている『富岡製糸場』(群馬県富岡市)。
日本の近代化のために政府が最初に設置した製糸場です。
全国から若き「伝習工女」たつが集い、最先端技術である
機械製糸の習得に励んだといわれています。
繭から糸をひいたり、布を織る細かい仕事は手先の器用な女性に
向いていたため当時では珍しく、たくさんの女性が働いていました。
家族がみんな忙しい時は作るのも食べるのも簡単な「焼きまんじゅう」が
ピッタリだったのでしょうね。
「焼きまんじゅう」を制するには前橋に行かねばならぬ
「焼きまんじゅう」の発祥の地といわれる前橋市。中でも元祖といわれるのが『原嶋屋総本家』。ならば、ぜひとも食べてみたいと思うのが人情です。「焼きまんじゅう」発祥の地で、焼きたてのまんじゅう食べますぞ!と、いざ出発!!
古民家風の『原嶋屋』は、創業安政4年という歴史の古さを感じさせ、味への期待を膨らませます。改装中ということもあって、プレハブでの営業でしたが、小さい店内からは味噌の香ばしい匂いが漂い、今か今かと順番を待つお客の列がズラリ。
まんじゅうを炭火にかけ、秘伝の味噌ダレを塗りながら表裏を3回ずつ丁寧に焼いている息子さん2人。焦げ具合がどれも同じで、実に手さばきがいい。
仮店舗のため、お持ち帰りだけですが、せっかく来たからには、すぐ食べたい!と、思わず追加。
そして待つこと10分...。
竹串に刺さった焼きたてのまんじゅうを手にした瞬間、そのままガブリ!!竹のフォークで品よくいただくのでしょうが、さすが群馬っ子は違います(笑)口を汚しながら大きな口でほおばる姿は今も、昔も変わりありません。
今回はゴールデンウィーク中ということもあってかなりのお客さんで混んでいましたが、普段の週末でも、かなりごった返すといわれています。しかも、そのお客のほとんどが、地元の人ばっかりだとか...。
けれど、地元の人でごった返すなんて、それこそ「ホンモノだなぁ」なんて、地元民ながら関心です(笑)
食べ始めたら止まらない「焼きまんじゅう」。何だかもの足りなく、次なる名店へとハシゴをしてしまいました(笑)幸せな休日でした!!